男子ゴルフ国内メジャー・日本オープンの最終日、
ここまで快進撃を演じてきたアマチュアの金谷拓実と、
昨年の賞金王、池田勇太との一騎打ちになりました。
結果は、プロの意地を見せた池田勇太が、
わずか1打差でアマチュアの金谷拓実を抑えて、
日本オープン2勝目となる優勝を勝ち取りました。
この日の池田勇太は、3日目を終えて2位と5打差をつけたことで、
さすがに少しは優勝を意識してしまったんでしょう。
どうしても、ティーショットが安定しなかったんです。
その証拠に、3番でダブルボギー、15番でもボギーを叩いたしまい、
一時は、1打差にまで金谷拓実に詰め寄られました。
ところが、アマチュアの金谷拓実に負けるわけにはいかない、
そんなプロ意識が、池田勇太に優勝をもたらすきっかけとなります。
297ヤードの11番パー4で、金谷拓実がアイアンで刻むのに対し、
池田勇太は、ドライバーで攻めの1オンを狙ったことで、
このホールは、見事にバーディーをもぎ取ったんです。
その後も、これぞプロというような攻めのゴルフを続けた池田勇太。
一方、金谷拓実は、ミスを恐れて手堅いゴルフを選択したことで、
パーを取ることはできても、バーディーを取ることはできす、
後半は、追いつけそうで追いつけない展開になってしまったんです。
前半の3番ではチップインバーディーを決めると、
続く4番では10メートルのバーディーパットを沈めましたが、
16番、17番の1~2メートルほどのパットは決め切れませんでした。
これが、プロとして数々の修羅場をくぐり抜けてきた池田勇太と、
大舞台での優勝争いというプレッシャーを初めて体験する
アマチュアの金谷拓実との経験の差なんでしょうか。
最後は、プロとアマチュアの差が出て勝敗が決まった感じですね。
アマチュアに負けてたまるかというプロの意地というのでしょうか、
攻めのゴルフでプロとアマの違いを見せつけた貫禄の優勝だったと思います。
この日の日本オープンの優勝によって、賞金ランクが3位に浮上し、
世界ランキングもマスターズ出場権獲得圏内である
50位以内に浮上する可能性も出てきました。
このまま好調をキープして年末まで良い成績を継続できれば、
2年連続賞金王と来年のマスターズ出場のダブル達成も夢ではありませんね。